11.29
ウラブブカの書評欄の人が訂正してました
http://d.hatena.ne.jp/d-sakamata/20041128
まあ、そんなに気にすることもないと思うのですが……。で、あまり関係ないけど、
この人の日記を漁ってると、サブカル論が熱くて面白い。
http://d.hatena.ne.jp/d-sakamata/20041023
飛鳥新社と宝島社と河出書房新社はどーなのよ?と思ったけど、
奇しくも、4冊のうち3冊が洋泉社、イースト・プレス、太田出版と、
いずれも80年代に設立された*1サブカルチャー系出版社御三家
(いまおれがつけた)から出た本が揃っているし。
(太田出版が84年、洋泉社が85年、イースト・プレスが89年の設立)
どれも古いし、びみょーにずれてる気がする。イースト・プレスはネット上で
流れてる情報をそのまま出版していることが多いせいか、いまいちブレイク
しきれてない気がする。あれだ。クソゲーをゲームそのものではなく、「クソゲー」という存在として
まず始めに断わっておくけど、僕は「サブカル」とか大嫌いだからね(笑)。
だったらこんな雑誌に書いてんなよ! とか言わないこと。僕がイヤなのは、
対象それそのものではなくて、その背景にある諸々のややこしい関係性だとか、
往々にして顔の見えないどこかの誰かに仕組まれた見え見えだったり
巧妙だったりする種々のからくりとかも込みでオモシロがろうとする姿勢で、
そういうのを「サブカル」と呼んでいるわけ。
―佐々木敦「ハルカリ論」(『Quick Japan』vol.54、太田出版、2004年)
面白がるとか、エドウッドの映画を作品ではなく「B級映画」として楽しむとか
そういうのが「サブカル」なんだろうか。佐々木さんはサブカルチャー領域を
マジメに研究してる人のような気がするので、自身が「サブカル」的スタンスと
混同されることをいやがってるようにも見える。なので、あまり他人事ではないです。乱暴に分類してしまうとスタンスとしての
「サブカル」と、文化領域としての「サブカルチャー」は似て非なるものだとい
うのは感じる。書店の人も含めて、俺の本をサブカル本に分類する人は
非常に多いのだけど、あの本は調査対象がサブカルチャーなだけで、
手法としてはオーソドックスなルポルタージュなので、スタンスとして
「サブカル」と誤解されやすい表現をされるのは非常にいやだったりする。
そもそも、あの本で面白がるところはあまりないしなぁ。笑える箇所って
どこかあったかな。むしろ「背筋が寒くなった」とかいう感想が一番うれしい。
笑い。逆に言えば、サブカルチャーの領域はあまりジャーナリスティックに扱われる
ことがほとんどなかったために、業界のタブーである事象とかは誰も触れること
がなく秘密のベールに覆われていることが往々にしてあるということだ。