5.11


■教科書に載らない

ばるぼらさんの本が売れてるらしいけど、なぜかどこの本屋にも置いてない。売り切れなのかな。
うれしい一方で、すごく悔しかったり。僻みっぽい自分に自己嫌悪。

■メモっていうか転載

 『封印作品の謎』読了。取り上げられてた封印作品がわりと特撮ものが多かったせいか、
ふーんって感じでした。著者にそれらの作品への執着がなく、あくまで「封印作品が生まれる土壌、
背景を審らかにしたい」のが目的だという。だとすると、一例くらいでいいんじゃないかって思って
しまう。そんなに例示する必要はなかったような気がする。以前あった『消えた漫画家』のノリを
期待していたせいか、ちょっと肩スカし。まあ、あそこまで思い入れ強いのも何かと思うけど、
読んででおもしろいのはそっちかな。あと、『ジャージの二人』(長嶋有)読みました。

 書店に行って『封印された「電車男」』(安藤健二)を読む。買うまでもなく読めてしまったので、
読んだだけ。安藤さん、この前の『封印作品の謎』の人ですね。なんだか、
この人のは取り上げてるテーマに愛情が感じられない。データを集めて、こんな分析可能でしょ?
 ね、こうでしょ?って言ってるだけな気がする。要は、あんまり好きじゃないのだ。
電車男』だって、実在しようが、作り話だろうが、感動したい人が読んで感動してるんだから
いいじゃんかって思う。この本、否定するならするで、そっち方向に執着なり強い意図が感じられれば、
せめて読むほうも空しくならないのに。読後感は空しい。
買ってもいないくせに、文句ばっか。話題の『電波男』を買う。こっちは文句なしにおもしろい。

 『電波男』読み終わりまして、なにより、あとがきが痛かった。本文、ちょっとくどいけど。
いいたいことはわかる。『電波男』と『封印された「電車男」』の大きな違いは、
著者がいいたいことがあるのかどうかという点だろうと思う。もともとスタンスの違うものだし、
同列にするものじゃないんだけど、そう思った。“どうしてもこれがいいたい”ってことがある人以外、
本、書いちゃいけないと思う。そうして、愛って難しい。

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#職業作家が否定されたぁ(;´Д`)
むー……。思い入れがある人が書けないテーマで書いてるつもりなのですが、
難しいものだなぁ。まあ、実際のところ自分には関係のない世界だし、
お仕事でやってるだけって部分はあるんですよ。でも、思いを伝えるよりも
事実を伝えることに意義があると思ってたけど、それじゃまずいのかな。